予防処置・歯周病
First

24時間受付可能

WEB診療予約

生涯で1本でも多くの歯を残すために

1. なぜ「予防」が重要なのか

1. なぜ「予防」が重要なのか

「悪くなる⇒治療する」の繰り返しで、歯の寿命は短くなる

「歯医者は歯が悪くなってから行くところ」という考えが、日本では今でも根強く残っています。しかし問題が起きたら治療するというのを繰り返すばかりでは、いずれ多くの歯を失う結果を招いてしまいます。

「悪くなる⇒治療する」の繰り返しで、歯の寿命は短くなる

歯を失う原因の7割を占めるのは、歯科二大疾患である虫歯と歯周病です。虫歯も歯周病も治療によって病状を食い止めることはできるものの、「完治した」という状態に至ることはありません。

虫歯は「削って詰める」というのが治療の基本ですが、詰め物を入れた部分は何も入れない時よりもプラークが付着しやすくなります。その詰め物も温度変化や化学変化の激しい口腔環境の中で、次第に劣化しはじめます。そうなると詰め物と歯の間にすき間が生じ、そこから再び虫歯が発生してしまうのです。もし再び虫歯になってしまえば、以前よりもさらに歯を大きく削らなければならなくなり、その度に歯に与えられるダメージも大きくなります。

また40代を過ぎてから急速に進行する歯周病は、50代で歯を失う原因の半数を占めています。歯周病は治療をしても再発する確率が高いうえ、加齢とともに体の抵抗力が衰えるとさらに病状が悪化しやすくなります。

「悪くなる⇒治療する」の繰り返しで、歯の寿命は短くなる

一生のうち大切な歯を1本でも多く守るためには、何より虫歯と歯周病を未然に防ぐことが1番の方法です。特に歯周病はこれといった症状があられないまま進行するため、「気づいた時には手遅れだった」というケースもめずらしくありません。歯科での定期的なチェックやクリーニングをおこないながら、疾患の予防と早期発見・早期治療を心がけましょう。

歯が多く残っている人ほど、将来かかる医療費が少ない

歯は失う本数が多くなるほど、ブリッジや入れ歯、インプラントなどの治療やメンテナンスに費用がかかるようになります。また歯の残存数は歯科の医療費のみならず、医科の医療費にも大きな影響を及ぼします。

歯が多く残っている人ほど、将来かかる医療費が少ない

実際におこなわれた調査においても、歯の残存数が「0~4本」の人は「20本以上」の人よりも年間にかかる医科医療費が1.5倍になることが示されています。これは自分の歯でしっかり咬める人ほど栄養状態が良く健康であること、また歯が多い人ほど社会活動にも積極的で生活の質が高いことからもうかがえる結果といえるでしょう。

(参照)https://www.jda.or.jp/dentist/program/pdf/ph_01.pdf

2. 歯周病は体の健康にも影響を及ぼす

歯周病は近年、お口の問題だけにとどまらず体の健康をも脅かすことが明らかになっています。

2. 歯周病は体の健康にも影響を及ぼす

例えば歯周病菌が歯ぐきの血管を通って全身の血管へ運ばれると、血管内に動脈硬化を誘発し、それがやがて狭心症や心筋梗塞といった病気を引き起こすことがわかっています。また歯周病は糖尿病を悪化させる要因とされ、実際に糖尿病の方が歯周病治療をおこなうと、血糖値が改善するという報告が多く寄せられています。

歯周病はその他にも肺炎や脳卒中、アルツハイマー病、骨粗しょう症などの病気との関連が指摘されています。また妊婦の方が歯周病を発症すると、低体重児出産や早産のリスクが高くなる恐れがあるため注意が必要です。このように歯周病を予防していくことは、今や体の健康維持にも欠かせなといって過言ではありません。

3. 当院の予防歯科メニュー

ブラッシング指導

ブラッシング指導

毎日の歯磨きは虫歯・歯周病予防の基本です。当院では患者様お一人おひとりのお口の状態に適したブラッシング法や歯ブラシの選び方などを丁寧に指導していきます。

歯石の除去(スケーリング)

歯石の除去(スケーリング)

歯石はプラークが唾液の成分によって硬くなったものです。表面がザラザラした歯石は細菌の温床となりやすく、歯周病を悪化させる原因になってしまいます。歯石は歯ブラシでは落とすことができないため、専用の機械で丁寧に取り除いていきます。

PMTC(プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング)

PMTC(プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング)

普段の歯磨きでは取りきれない細かい部分の汚れや着色汚れなどを、専用の機械を使ってきれいに落していきます。最後に歯の表面を滑らかに仕上げるため、処置後しばらくは汚れが付着しにくくなります。

フッ素塗布

フッ素塗布

歯石の除去やPMTCで歯がきれいになった後はフッ素塗布をおこない、歯質の強化を図ります。特に小さなお子様の場合はフッ素塗布を継続しておこなうと、大人になってからも虫歯になりにくい口腔環境へ導くことができます。

    【フッ素の効能】

  • エナメル質の結晶を強くし、虫歯菌による酸の抵抗力を高める
  • 歯の表面を修復する「再石灰化」の働きをうながす
  • 虫歯菌が酸を産出す働きを抑える
シーラント

シーラント

子どもの6歳臼歯は咬む面の溝が深く、食べかすやプラークがたまりやすくなっています。シーラントはその溝をプラスチックで埋めて、汚れがたまらないようにする予防処置です。6歳臼歯以外にも前歯の裏側や乳歯の奥歯にもシーラントはおこなえます。